家づくり論

家づくりのための勉強法(YouTube編)

ねこちゃん
ねこちゃん
理想の家を建てるには、知識が必要だよね
いぬくん
いぬくん
効率的な勉強方法を教えるね

理想の家を建てるには、家づくりの知識をたくさん持たなければなりません
そうかといって、本を読んでいる時間もありません
ここでは、高気密・高断熱の家を建てるための知識を効率的に身につける勉強方法について解説します
なお、勉強方法にはいくつかの方法がありますが、今回はYouTubeを使った勉強方法についてのみ解説します

YouTubeを使った勉強法

YouTubeを見ると、最近多くの建築家の皆さんが情報発信しています
私が家づくりの検討を始めた時には、こんなに情報はなかったのですが、今は情報があふれています
この情報を使わない手はありませんので、ためになるYouTubeチャンネルを紹介します
ぜひ見てほしいチャンネルは、次の通りです

1)「家づくりの知識」 オガスタ新潟の社長チャンネル
2)兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室
3)姫路の工務店クオホーム 注文住宅

「家づくりの知識」 オガスタ新潟の社長チャンネル

オーガニックスタジオ新潟の相模稔社長が「家づくりの知識」を発信するチャンネルです
オーガニックスタジオ新潟は2015年日本エコハウス大賞を受賞しています
YouTube歴は浅いのですが、高気密・高断熱住宅の知識を余すところなく提供してくれます
https://www.youtube.com/channel/UCdFMJwLddfMK3s6uMqiOLpA

兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室

松尾設計室のモットーは「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」です
YouTubeチャンネルの中で、高気密・高断熱住宅の性能について理論的にわかりやすく説明しています
特に、床下エアコン暖房、小屋裏エアコン冷房について興味がある方は一見の価値があります
https://www.youtube.com/channel/UCMzddq7FBK8DiP9-KPzhj9Q

姫路の工務店クオホーム 注文住宅

工務店クオホームの本田さんが早口でしゃべり倒す住宅チャンネルです
高気密・高断熱住宅の情報はもちろんのこと住宅に関する多くの情報を提供してくれます
短い動画でも多くの情報があり、非常にためになります
https://www.youtube.com/channel/UCz_iLH1mxqMh-SEPbe_c1Pw

他にも、高気密・高断熱住宅の勉強になるYouTUbeチャンネルはたくさんあります
「ラクジュ建築と不動産」「群馬で注文住宅子育て世代の家設計室」「高性能な家づくりチャンネル」「【家づくりノウハウ配信中】 注文住宅ハウスメーカー WELLNEST HOME」等々

また、中には高気密・高断熱住宅はいらない、樹脂サッシはダサい等、高気密・高断熱住宅反対派の1級建築士さんもいらっしゃいます
「一級建築士ノリサ住宅相談室」
色々な意見があっておもしろいです

勉強してほしいこと

上記の動画を見ていると、繰り返し出てくる単語があります
それらの単語は基礎になりますので、しっかり勉強してください

C値、UA値などの性能を表す値

少なくとも、C値とUA値は理解しましょう

C値とは、住宅における計画外の隙間面積を表します
建物全体にある隙間面積(cm2)を延床面積(m2)で割った数値であり、建物の気密性能の指標として用いられています

C値 = 住宅全体隙間の合計面積(単位㎠)/延べ床面積(単位㎡)
C値は実測値、値は小さいほど気密性が高い

例えば、C値=0.59㎠/㎡ の35坪の住宅があったとします
この住宅のC値を換算すると、68.44㎠/116㎡ となり、家全体で8.3cm角の隙間があることになります
もし、C値=0.1㎠/㎡ であれば、3.4cm角の隙間となり、気密性がいかに高いかわかります

UA値とは、外皮平均熱貫流率と言って、建物から逃げる熱(天井・屋根、窓、床、外壁から逃げる熱)を外皮表面積で割ったものです

UA値 = 建物から逃げる熱(W/K)/外皮表面積(㎡ )= [W/㎡ ・K]
(Kは1度、建物内外温度差が1度あるときに、外皮から何Wの熱が逃げるか)
UA値は設計値、値が小さいほど断熱性能がよい

UA値は設計値ですので、すべての家で計算できます
UA値が計算できないメーカーとのおつきあいはやめましょう
また、UA値を過信してはいけません
UA値を下げるには、窓を無くせばよいのですが、窓がない家に住みたいとは思いませんよね

C値およびUA値
C値、UA値って何ですか?C値、UA値を具体的に説明し、どこまでの値を目指せばよいか提案します...

換気システムの種類

建築法では家の空気を1時間で0.5回入れ替えることを必須としています
すなわち、24時間換気が義務化されていますので、あなたがどんな換気システムをつけるのか、理解しておく必要があります
住宅で使用する換気システムには、第1種換気と第3種換気があります
(我が家の換気システムは、パッシブ換気ですが、登録上は第3種になります)
第1種換、第3種換気とは何か、メリット・デメリットについてよく理解しておいてください
簡単にまとめると次のようになります

第1種換気システム
給気・排気とも機械換気で強制的に行う換気方法
給気側に熱交換器を設け、冬は暖かい空気を吸気する
メリット
換気を確実に行うことができる
熱交換器によりエネルギーのロスがない
デメリット
機械に頼る方法であり、フィルターの掃除等が必須である
機械音が気になる場合がある

第3種換気システム
排気は機械換気で強制的に行い、給気は給気口などから自然に行う換気方式
メリット
高気密住宅では、低コストで計画換気が可能
メンテナンスがいらない
デメリット
気密性が悪い住宅では、換気が計画通りにできない
冬、冷たい空気が給気される

パッシブ換気システム
自然な空気の流れだけで換気するシステム
メリット
機械を使用しないため、メンテナンスがいらない
高気密住宅のため、低コストで計画換気が可能
床下へ吸気された空気は暖房されるので、冬も問題ない
デメリット
施工できる業者が少ない

換気システムの選び方
換気システムはどれがいい?換気システムには、第1種、第2種、第3種(パッシブ換気含む)があります。第1種換気の費用対効果を明確にし、どの換気システムを選ぶべきか解説します。また、我が家のパッシブ換気を紹介します。...

その他

他にも勉強すべき内容はたくさんありますが、特に「サッシの種類」「断熱材の種類と施工方法」については理解しておいてください

窓の話
高気密・高断熱住宅の「窓」選び高気密・高断熱住宅において「窓」(「サッシ」)選びは非常に重要です。私のオススメは、トリプル樹脂サッシの一択です。その理由を解説しますので、絶対読んでください。また、オススメの玄関ドアも紹介します。...

まとめ

以上の勉強をすることで、ハウスメーカーや工務店と対等に話しができるようになり、ハウスメーカーや工務店のレベルも把握できるようになります
また、ハウスメーカーや工務店もあなたの知識を見て、さらに詳しい情報を提供してくれるでしょう
覚えることはたくさんありますが、理想の家ために頑張りましょう!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

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