家の仕様

日射取得と日射遮蔽

ねこちゃん
ねこちゃん
高気密・高断熱住宅を建てれば、夏涼しく
冬暖かい家が実現できるよね?
いぬくん
いぬくん
エコな家にするには、日射取得と日射遮蔽も重要だよ!

今年の冬は新しい家で暖かく過ごしていますが、午後になると太陽の光がリビングへ入ってくるため、室温が2℃ほど上昇します
暑く感じる日もあり、そんな日はエアコンは動作を休止し、エコな環境となっています
つまり、日射取得により、省エネを実現できているわけです
機械の利用を最小限に抑えるのは、パッシブハウスの理念ですよね
今回は、この日射取得と日射遮蔽のお話しをします

日射取得と日射遮蔽の重要性

高気密・高断熱住宅の場合、部屋が一度暖まると、なかなか室温は下がりません
逆に、部屋が一度冷えると、なかなか室温は上がりません

つまり、夏は室温を上がらにように保つことが重要で、冬は室温を下げないようにすることが重要になります

例えば、夏に太陽光が部屋の中に入ると、室温が上がってしまうため、暑い家あるいは冷房費がかかる家になり、逆に冬に太陽光が部屋の中に入ると、暖房しなくても室温が上がるため、暖房費の節約になるということです

高気密・高断熱住宅で高性能なサッシを使用した場合、太陽光の影響は小さくなりますが、太陽光の影響は馬鹿にできず、1~2℃の室温影響があります

この1~2℃の室温影響が冷暖房費に影響するため、日射取得および日射遮蔽は重要になります
特に夏の太陽光は強いため、室温が2℃も上がると我が家のような夏のエアコンなし生活は不可能になります

高気密・高断熱の家なのに夏暑くてたまらない、という方は夏の日射遮蔽ができていないのではないでしょうか?
太陽光を無意識のうちに部屋の中へ入れてしまうため、部屋の温度が上がってしまうのです

高気密・高断熱の家は、一旦部屋の温度が上がってしまうとエアコンをガンガン効かせないと室温は下がりませんからね

日射取得と日射遮蔽については、松尾設計室の松尾和也さんが細かく説明していますので、ホームページやYouTubeを確認することをオススメします

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日射取得・日射遮蔽の方法

日射取得を大きくするには、南側の窓をなるべく大きなものにすることになります

ただ大きくすればよいということではなく、高気密・高断熱住宅の性能を満足する高性能サッシを使用しなければなりません
日射取得を大きくするがために、高気密・高断熱住宅の性能をないがしろにしては、本末転倒になります

窓の話
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南側の窓を大きくした場合、夏は部屋の中へ太陽光が届かぬよう軒を長くする必要があります
また、冬は太陽光が部屋の中へ入るような軒の長さが必要です

つまり、夏は太陽光が部屋の中に届かない、冬は太陽光が部屋の中へ十分に届く軒の長さが必要になるのです

そんな軒の長さをどうやって作るのでしょう? そんなに難しくはありません
季節ごとの太陽の高さから日射がどうなるかシミュレーションし、日射取得量を計算すればよいのです
具体的な対応方法は、次の章で述べたいと思います

また、長い軒を設けたくない場合は、遮熱外付けロールスクリーンを設けることになります

太陽光が当たる時にはスクリーンを下げ、日射遮蔽をするわけです

遮熱外付けロールスクリーンは、セイキ販売のサングッドIIをオススメします

この製品ならば、家の外観を損なうことなく日射遮蔽を行うことができます

家が完成した後でも設置ができますので、夏の暑さを確認した後で設置しても良いですし、現状夏が熱くて困っている方の設置もオススメします

我が家も、思ったよりも西日が強かったため、西側の窓に遮熱外付けロールスクリーンを付けようと思いました
しかし、この夏、部屋の室温に影響がなかったので、設置を見合わせました

後から設置できるのは、様子を見てから付けられますので、金銭的に助かりますね

日射取得・日射遮蔽のシミュレーション方法

基本的には、日射取得・日射遮蔽のシミュレーションをハウスメーカーや工務店へお願いしてください
専用のシミュレーションソフトがありますので、それを使ってシミュレーションをしてくれるはずです
経験豊富な工務店さんは、シミュレーションしなくても軒の深さのデータを持っているかもしれませんので、よく相談すると良いと思います

自分でシミュレーションしてみようという方は、住宅性能診断士ホームズ君「日当たり君」が無料ソフトで提供されていますので、これを使ってみてはいかがでしょうか

私は使ったことはないのですが、ホームページにある動画を見ると、素人でも簡単に操作できそうです

我が家の状況

我が家では、リビングの南側の窓を2600mmx2270mmの大きな窓にし、軒を深くしました(サッシはエクセルシャノンのトリプルシャノンIIsの最も大きな窓にしました)
この軒により、夏は太陽光がリビングまで届きませんが、冬はリビング中に太陽光が当たります

つまり、夏は日射遮蔽がうまくいき、冬は十分な日射取得ができています

特に、シミュレーションはしなかったのですが、コマツ住研さんの経験からすばらしい設計になりました(社長さんのパソコンには日射取得のシミュレーションソフトが入っていることをあとで知りました、そんなことならシミュレーションしてもらえば安心できたのに。。)

今月(2月)は日がよく当たり、午後はとても暖かくなります
エアコンはほとんど動作していないため、電気代がどれくらい安くなるか楽しみにしています

パッシブハウスは最高です!

今回はここまでとします

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

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