家づくり論

高気密・高断熱住宅と過乾燥

ねこちゃん
ねこちゃん
高気密高断熱住宅って冬は乾燥しすぎるって本当ですか?
いぬくん
いぬくん
乾燥しすぎることを過乾燥って言うんだよね
本当に高気密高断熱住宅は過乾燥になり易いのか考えてみよう!

10月末に床下エアコンのスイッチをONにしてから、1ヶ月が経過しました
部屋の設定温度は23℃ですが、日中は日射取得により25℃まであがり、夜中も23℃で安定しています
とても過ごしやすいのですが、最近湿度が40%を下回る日が多くなり、我が家にもとうとう過乾燥が来たか、と思いました
今回は、高気密高断熱住宅と過乾燥について考えてみたいと思います

我が家の状況

我が家は、ダイニングにダイキンの加湿器付き空気清浄機を設置してあり、それに湿度が表示されています

ダイキンの加湿器付き空気清浄機はメンテナンスが楽で、加湿しても空気清浄能力が落ちない点と加湿が気化式であることが気に入っています
我が家で使用している電化製品は、こちらの記事を読んでくださいね

家電編
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ちなみに、水蒸気がブワーと目に見える超音波式の加湿器はおススメしません
価格はお手頃なのですが、タンク内の雑菌まで放出してしまいます

現在、この空気清浄機の湿度表示が40%を下回る日が多くなり、加湿しても44%まで上がるのがやっとの状態になっています
昨年は加湿すると湿度50%以上になるため、結露を心配していたのですが、この調子ですと今年は湿度50%以上になることはないでしょうね

湿度が昨年よりも下がってきた原因ですが、昨年は新築1年目で基礎のコンクリートから水分が放出されていたため、湿度がある程度あったのですが、今年はその水分の放出が無くなったため湿度が上がらなくなった、と考えられます

コマツ住研さんで建てた本ブログの読者さんから湿度は30%になっていると情報があり、我が家はそんなことはありません、とお答えしたことがあるのですが、もしかすると我が家も来年は湿度30%になってしまうかもしれませんね

高気密・高断熱住宅は過乾燥になるのか?

コマツ住研さんや一条工務店といった高気密・高断熱住宅は乾燥しやすい、というお話しはよく聞くのですが、なぜそうなるのでしょうか?

温度を上げると相対湿度は下がります、つまり、暖かい家の湿度は低くなる、というのが物理の法則です

高気密・高断熱住宅は、暖房方式として石油ストーブや薪ストーブを使うことがなく、お湯を沸かしたり料理をしたりする加湿がないため、過乾燥になり易い、つまり高気密・高断熱住宅は過乾燥になり易い、というロジックが成り立つわけです

高気密・高断熱住宅でなくても、暖房をガンガン効かせれば湿度は低くなりますが、外気を計画外に給気するため、過乾燥にはなりにくいと推察します

過乾燥の防止策

過乾燥の防止でよく言われますのが、次の手段です

  1. 加湿器の運転
  2. 洗濯物の室内干し
  3. 室温の適正な設定

加湿器は前述の通り気化式のもの、洗濯物の室内干しは以前の記事で紹介した物干しの設置、室温は22~23℃の設定、が答えでしょうかね

物干し
物干しについて考える室内の物干しは、家事が楽になる、冬の乾燥防止になる、というメリットがあります。室内物干しユニットにはたくさんの商品がありますので、実際に私が採用した商品を紹介します。いずれも良い商品ですので、気に入った方は使ってみてください。...

室温は高すぎると過乾燥が起きやすくなりますし、低すぎて寒いというのも、高断熱住宅に住む意味が無くなってしまうので、22~23℃がよいと思います

過乾燥の対策として、加湿が手っ取り早いのですが、加湿する場合は「結露」の発生に注意しなくてはなりません
注意と言っても、家の設計時に手を打っておかないと「結露」は発生してしまいます
「結露」を防ぐための方法は、こちらの記事を確認してください

結露のお話し
新築の結露対策結露は、窓に起きる結露、壁内部に起きる内部結露があり、また冬ばかりではなく夏に起きるものもあります。家づくりにおいて、結露対策は必須ですが、エクセルや専用ソフトで結露計算を行うことにより対策が明確になります。ここでは、結露発生のメカニズムを解説し、結露対策をどうしたらよいか提案します。...

なお、内壁を調湿機能のある漆喰や珪藻土にすると過乾燥を防ぐことができるという情報を見ることがありますが、厚さ1mmに満たない壁にそこまでの調湿機能を期待できるかな、と個人的には思います

まとめ

  1. 高気密・高断熱住宅は過乾燥が起きやすいと言えます
  2. 過乾燥対策を実践しましょう

今のところ、朝起きた時にのどが痛い等の弊害は起きていませんが、湿度を見ながら対策をとっていこうと思います

今回はここまでとします

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

では、また!

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