どんな家にしようか、というのは「家を建てるぞ!」と思った人なら誰でも思い悩むことですね
中には、考え過ぎて自分の理想を見失う方もチラホラ見かけます
ここでは、私が考えた理想の家を紹介し、皆さんの家づくりのヒントになればいいなと思います
私が理想とした家
ずばり私が理想とした家は次の通りです
・夏涼しく冬暖かい、それを、機械を可能な限り使わず自然の力を取り入れたエコな家
・メンテナンス費用が少なく、長期的に見て自分や周りの人にとって色々な意味で幸せになれる家
ここにたどり着いた考え方を紹介します
あなたが建てたい家はどんな家ですか?
自分が建てたいと思う家で満足できれば、それがあなたにとって良い家だと思います
デザインが良くかっこいい家、とにかくローコストな家等、人によって環境によって理想とする家は異なると思います
色々な意見があると思いますが、私は理想とする家は、長期的に見たときに自分や周りの人にとって健康的な家が良いと思います
たとえば、「夏涼しくて、冬暖かい家」は誰もが願う家ですよね
私はそれを実現するためにどうあるべきか考えた時の答えとして、「高気密・高断熱の家」にたどり着きました
パッシブ家マニアってどういう意味?
皆さんは「パッシブハウス」をご存じでしょうか?
「パッシブハウス」とは、「ドイツのパッシブハウス研究所の認定を受けた家」です
パッシブハウスの基準は次の通りです
1)冷暖房負荷が各15kwh/㎡以下
2)一次エネルギー消費量が120kWh/㎡以下
3)気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下
少し難しいので、簡単に言うと、断熱材の厚さは30cm以上、C値は0.3cm2/m2以下、サッシはトリプルガラスの樹脂サッシ、換気は第1種の熱交換換気システム等‥
高気密・高断熱住宅にする必要があります
日本での認証は、数件しかないと聞いています
私は、「パッシブハウス」の認定を受けるつもりはないのですが、このレベルになるべく近づけ、かつ「パッシブデザイン」を取り入れた家を目指そうと思いました
そうして、自分のことを「パッシブ家マニア」と呼んだわけです
パッシブデザインとは何ですか?
「パッシブデザイン」とは「機械を可能な限り使わず自然の力を利用した設計手法」です
機械を使わないということは、エネルギーも使わないし、メンテナンス費用も少なくて済むということです
建築をお願いしたコマツ住研が採用している「パッシブ換気」は、「パッシブデザイン」の考えに通じる換気方法です
「パッシブ換気」の詳細は、パッシブ技術研究会を覗いてほしいのですが、第1種換気が主技術の現状において、画期的な換気方法と言えます
換気システムについては別の記事で詳しく述べようと思いますが、私は第1種換気の機械に頼ったシステムがどうも好きになれませんでした
では、第3種換気で良いかというと、暖かい家が実現できるか不安でした
そんな中「パッシブ換気」に出会い、これしかないと思ったわけです
まさに、運命の出会いでした
機械をできるだけ使用しないのですから、これほどエコな家はありません
つまり、「パッシブハウスを目指したパッシブデザインをとりいれた家」つまり「夏涼しく冬暖かい、それを、機械を可能な限り使わず自然の力を取り入れたエコな家」を実現することにより、長期的に光熱費がかからない、また維持費がかからないエコな家が実現できるのです
我が家の紹介
ビルダー:
有限会社コマツ住研
長野県塩尻市
パッシブ技術研究会会員
https://komatsu-jyuken.com/
性能 :
C値=0.1cm2/m2
UA値=0.25W/m2・K
HEAT G2をクリア、HEAT G3に近い性能
耐震等級3
冷暖房 :
冷房機器 なし(床下エアコンで除湿)
暖房機器 床下エアコン(1台で全室暖房)
シロアリ対策:
タームガード
http://www.termguard.jp/features/
太陽光発電:
5.5KW
パネル ソーラーフロンティア
パワコン パナソニック
外壁 :
タイル(LIXIL セラヴィオR)
内壁 :
紙クロス+ビシオール・カイム(全室)
サッシ :
エクセルシャノン トリプルシャノンIIs
以上の平屋です
本当にエコな家になりましたか?
証拠として電気代収支を記載します
・我が家はオール電化、つまり電気代以外の光熱費はゼロ
・2020年7月3日に引き渡し
・2020年10月31日に暖房用エアコンスイッチオン
今のところプラス収支ですが(+12,000円)、これからが冬本番、電気代がどうなるか楽しみです