先日、こんなチラシが入っていました
出典:https://www.pref.nagano.lg.jp/zerocarbon/jiritsu.html
ちょっと気になりましたので調べてみました
今回は、この内容について解説します
なお、このチラシの内容は長野県限定の情報ですが、他の都道府県についても同じような補助金制度があるはずですので、参考にしてください
「既存住宅エネルギー自立化補助金」とは
このチラシは、「既存住宅エネルギー自立化補助金」のことですが、制度の内容は次の通りです
- 補助対象
既存住宅(新築から1年以上経過した家) - 補助要件
・太陽光発電システム
(1) 定格出力が10キロワット未満のもの
・蓄電池システム
(1) 蓄電容量が4キロワット時以上であるもの
(2) 国が行うネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業の対象製品認定業者へ工事を依頼すること - 補助金額
太陽光発電システムと蓄電システムを同時に導入する場合は、補助額20万円
蓄電システムのみを導入する場合は、補助額15万円
つまり、補助対象の家に関して、補助要件を満たす場合に補助金額がもらえる、ということですね
今回の補助金制度は、蓄電池の補助率が大きいことから、蓄電池の設置に力を入れていると考えられます
太陽光発電の普及促進については、以前に記事にしましたが、それと同時に蓄電池の普及を狙っている意味があるのですね
なお、補助金をもらうためには、認定事業者へ工事をお願いしなければならない、ということと、対象製品が決まっている、ということに注意しなければなりません
普段お付き合いのある業者やお気に入りの製品を使えないかもしれませんので、この制度を使いたいなと思っている方は、事前によく確認してください
この補助金制度は得なのか?
太陽光パネルの設置は得ですよ、と以前に解説しました
しかし、蓄電池の設置は経済的見た場合、得があるとは言えません
現状、蓄電池を設置すると、その容量によって異なりますが、およそ100~150万円かかります
蓄電池によって節約できる電気代は、一般的に年間40,000円前後と言われています
仮に40,000円/年節約できたとしても、蓄電池に100万円かかれば、元が取れるのに25年もかかってしまう計算になります
蓄電池の動作保証は、長くて15年ですので、とても元は取れないことになります
つまり、補助金をもらって設置しても経済的には得にはならないということです
蓄電池設置の意味
経済的にみると得はないのですが、蓄電池を設置する目的はお金のためではなく、災害への備えである、という方もいると思います
最近、自然災害が多く、何日も電気が使えない、という災害もありました
それに備えるために、100~150万円の投資は惜しまない、という方は今回の補助金を利用すべきと思います
個人的には
個人的には、蓄電池を設置する気はありません
やはり、出費のわりに効果が小さすぎるからです
ただし、災害も怖いので、できれば電気自動車(EV)を購入し、万が一に備えたいなと考えています
ちなみにEVは今回の補助対象にはなりません
また、信州の冬は冷え込みが厳しいため、もし蓄電池を設置するなら室内用の選択になると思います(外設置では、冷え込みで充電効率が落ちるため)
蓄電池のために、居住スペースを狭くするというのは嫌ですね
まとめ
「既存住宅エネルギー自立化補助金」とは
・既存住宅において
・太陽光発電システムと蓄電システムを同時に導入する場合 補助額20万円
・蓄電システムのみを導入する場合 補助額15万円
という、長野県の補助金制度である
個人的には、補助金をもらってまで蓄電池を設置するつもりはない
個人的には、蓄電池の設置は得がないと思っていますが、災害に備え投資を考えてるみなさんへはこのような補助金制度の活用をお勧めします
他の都道府県においても同じような補助金制度があると思いますので、地元の補助金制度を調査してください
この制度は、既存住宅に関する補助金ですので、新築される皆さんはハウスメーカーや工務店さんへ相談するのが一番だと思います
今回はここまでとします
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!